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TOEICでる1000いらない?必要?スコア別に判断する完全ガイド

TOEICでる1000いらない?必要? スコア別に判断する完全ガイド

TOEIC対策をしているあなた、「でる1000」が本当に必要か悩んでいませんか?

「有名な参考書だけど、今の自分には難しすぎて挫折しないかな…」

 「もし時間をかけて取り組んだのに、スコアが伸びなかったらどうしよう…」

そんな、貴重な学習時間を無駄にしたくないという不安を感じている方もいるでしょう。

この記事では、『でる1000』の解説に加えて、現在のスコアに合わせて、今本当にやるべきことを具体的に示します。

最後まで読めば、参考書選びの迷いが消え、自分のレベルに合った学習の最短ルートがわかると思います。

【結論】TOEIC『でる1000』はスコア600点以下なら不要

TOEIC初心者はいきなり『でる1000』をやるのはNG

結論、TOEIC初心者は『でる1000』に手を出すべきではないです。

最大の理由は、その難易度の高さと解説のシンプルさにあります。

この教材は、基礎的な英語の文法や単語をすでに理解している中級者以上を対象としています。

そのため、基礎が固まっていないレベルで取り組むと、なぜその答えになるのか理解できず、学習が非効率になりがち。

結果としてスコアは伸び悩み、英語学習そのものへの不安から挫折してしまう可能性もあります。

まずは自分のレベルに合った教材で、しっかり基礎を固める勉強から始めることが、目標点数への確実なステップです。

TOEIC730点以上を目指すなら有効な武器になる

TOEICで730点以上のスコアを目指す場合、『でる1000』は避けては通れない最強の教材です。

ハイスコアの壁を突破するには、Part5の文法問題をいかに速く正確に解くかが重要だからです。

この参考書は、圧倒的な問題演習を通じて、本番試験で頻出の出題パターンを体に叩き込みます。

時間をかけずに正解を導き出せるようになれば、苦手な長文読解パートに時間を残せ、スコアアップに直結します。

ただ文法を理解するレベルから、得点源にするレベルへ向かいたい方にはおすすめ。

そのための実践トレーニングがこの一冊に詰まっています。

【スコア別診断】あなたに『でる1000』は必要?不要?

〜500点台:今は不要!まずは基礎固めを

現在のTOEICスコアが500点未満の段階では、『でる1000』を使った問題演習はまだ早いです。

このレベルで最も重要な勉強は、中学・高校で習う英文法の基礎を徹底的に固めることです。

なぜなら、基礎知識が曖昧なまま難易度の高い問題に挑戦しても、解説を深く理解できず、学習時間が無駄になる可能性が高いからです。

急がば回れで、まずはイラストの多い分かりやすい参考書で品詞や文型の基本を完璧にすることが、600点以上を目指すための最も効率的な対策になります。

600点台:挑戦の価値あり!基礎的な文法書と併用を

現在のスコアが600点台のあなたにとって、『でる1000』は700点以上を目指すための挑戦に値する教材です。

ただし、このレベルから実践的な問題演習を始める場合、必ず基礎的な文法参考書を併用しましょう。

『でる1000』の解説は中級者向けでシンプルなため、もし理解できない文法項目(例えば品詞や前置詞の使い方など)が出てきた際に、基本に立ち返って確認する作業が必要不可欠です。

この復習のステップを挟むことで、学習効率が格段にアップし、苦手な問題パターンを克服しながら着実にスコアを伸ばせます。

730点台:必須!徹底的に活用していこう

現在のスコアが730点レベルのあなたにとって、『でる1000』は目標達成に必須の教材です。

この段階では、Part5の文法問題をいかに速く正確に解き、リーディングパートの時間を確保するかがスコアアップの鍵となります。

『でる1000』の圧倒的な問題演習を繰り返し、出題パターンを完璧にマスターすれば、解答スピードは飛躍的に向上します。

この一冊を徹底的に使いこなすことが、800点以上のハイスコアへの起爆剤となり、あなたの英語力を次のレベルへと引き上げてくれるでしょう。

860点以上:総仕上げに!弱点克服と解答スピード向上に

TOEICスコアが860点以上のレベルなら、基礎文法はほぼ完璧なはずです。

この段階での『でる1000』の使い方は、自分の知識の穴や苦手な問題パターンを特定し、弱点を克服するための徹底的な演習にあります。

多くの問題を素早く解くトレーニングを重ね、Part5の解答スピードを上げることで、本番のリーディングパートで時間的な余裕が生まれます。

900点以上のハイスコアや満点を目指す学習の総仕上げとして、この教材での最終確認がおすすめです。

『でる1000』は買うな?他の人気教材と徹底比較

TOEICの文法対策については、自分のレベルに合った教材から始めるのがおすすめです。

ここでは、目的ごとにおすすめの教材を解説します。

解説の丁寧さで選ぶなら『1駅1題 新TOEIC L&R TEST 文法特急』

1問ごとの解説が非常に丁寧で、なぜその答えが正解なのか、他の選択肢はなぜダメなのかまで詳しく説明してくれます。

TOEIC Part5対策に必要な文法の基礎知識を、問題を解きながらしっかり固めることが可能で、スコアアップへの確実なステップになります。

この教材で英語の基礎を完璧に理解してから『でる1000』へ進む学習方法も、効率的な使い方としておすすめです。

語彙力に圧倒的な不安があるなら『TOEIC L&R TEST 出る単特急 金のフレーズ』

TOEICの文法問題を解く以前に、英文で使われる単語を理解できなければスコアアップは望めません。

もし自分の語彙力に圧倒的な不安があるなら、まずはTOEIC頻出単語だけを効率的に覚えられる超人気教材『金のフレーズ』がおすすめです。

この参考書は目標スコア別に単語が分かれているため、初心者でも自分のレベルに合わせて無理なく学習できます。

『でる1000』のような実践的な問題演習に入る前に、この一冊でしっかり単語の基礎を固めることが重要です。

総合力をバランス良く鍛えたいなら『公式TOEIC Listening & Reading 問題集』

文法や単語など特定パートの対策だけでなく、TOEIC全体の総合力を鍛えたいなら公式問題集が唯一無二のおすすめ教材です。

試験本番と全く同じ形式・レベルの模試が2セット収録されており、リスニング音声も公式スピーカーが担当しています。

現在の自分の実力を正確に把握し、時間配分の練習をしながら本番に向けた対策をする上で、これ以上の参考書はありません。

【知恵袋でも話題】『でる1000』と『文法特急』はどっちからやるべき?

Yahoo!知恵袋でもよく質問される『でる1000』と『文法特急』、結論から言うとTOEIC初心者なら『文法特急』から始めるのがおすすめです。

『文法特急』は解説が丁寧で、Part5の基礎的な文法パターンをしっかり理解するのに最適な教材だからです。

まずこの参考書で基礎を固め、自分の英語レベルに自信がついた段階で、問題演習に特化した『でる1000』へ進むのがスコアアップへの最短ルートです。

いきなり難しい問題に挫折しないためにも、まずは『文法特急』で文法対策の土台を作りましょう。

【比較一覧表】あなたのレベルと目的に合った参考書はこれだ!

あなたの現在のTOEICスコアと目標によって、使うべき参考書は大きく異なります。

文法の基礎に不安がある500点レベルの初心者の方には、解説が詳しい『文法特急』がおすすめです。

一方、『でる1000』は問題演習で実践力を鍛える教材のため、600点以上でさらなるスコアアップを目指す場合に最適です。

そして本番の試験形式に慣れるためには、どのレベルの方も『公式問題集』での対策が必要不可欠と言えるでしょう。

挫折しない!『でる1000』の効果を120%引き出す使い方

【重要】やってはいけない使い方3選

『でる1000』で挫折する人に多いのが、1周目から全ての問題を完璧にしようとする使い方です。

この教材は圧倒的な問題数が特徴のため、完璧を目指すと時間がかかりすぎ非効率になります。

また、時間を測らずに問題を解くのもダメな勉強法です。

本番のPart5はスピードが重要なので、学習時から時間を意識した演習が必要。

そして最も重要なのが、解きっぱなしで復習しないことです。

正解した問題も、なぜその答えになるか説明できなければ、スコアアップは望めません。

効果を最大化する学習法

1週目

時間を気にせず問題を解き、正解した問題も全ての解説を読んで文法パターンを完璧に理解することに集中します。

間違えた問題や苦手な部分は、繰り返し復習して知識を定着させることがスコアアップへの近道です。

2周目

解答のスピードを意識し、1問30秒以内を目安に解くトレーニングを実践しましょう。

3周目

本番の試験と同じように時間を測り、さらに音声も活用して学習効果を徹底的に高めるのがおすすめです。

著者おすすめ「復習ノート」の作り方

『でる1000』で間違えた問題は、自分だけの復習ノートにまとめるのがスコアアップにおすすめの方法です。

ただ問題と答えを書き写すだけでは学習時間が無駄になるため、効率的なやり方を実践してください。

まずノートには問題番号と、なぜその解答になるのか、解説を読んで自分なりに理解した文法のポイントを書きます。

さらに、その問題で覚えたい単語や苦手な表現も一緒にメモすることで、知識の定着に繋がります。

この勉強を繰り返し、自分だけの苦手パターンを集めた教材を完成させることが、TOEIC本番での点数アップに高い効果を発揮します。

公式アプリの無料音声を活用しよう

『でる1000』の学習効果を上げるには、公式アプリの無料音声ダウンロードがおすすめです。

通勤などのスキマ時間を活用し、一度解いた問題の英文を繰り返し聞くことで、TOEICのリスニング対策にもなります。

正しい発音で単語や文法表現を覚えることができ、復習の効率が格段にアップします。

テキストを開けない時間も耳から英語をインプ-ットするこの勉強法は、スコアアップに必要な知識の定着を助けてくれます。

1日に何問くらい進めるのがベスト?

無理のない学習計画でおすすめなのは、毎日10問から30問を目標に設定することです。

重要なのは問題数よりも、解いた全ての問題の解説を読み、文法や単語の意味を完璧に理解する復習時間です。

ただ闇雲に1000問解くだけでは、自分の苦手なパターンを把握できず、スコアアップにつながりません。

少ない問題でも、なぜそれが正解なのかを自分の言葉で説明できるレベルまで徹底的に復習することが、挫折せず目標点数を達成する最も効率的な勉強法です。

『でる1000』購入前後に確認したいQ&A

Q1. 最低でも何周くらいやれば効果が出ますか?

著者のおすすめは3周です。

具体的な活用方法は前述のこちらを参考にしてください。

Q2. 最新版を買うべき?旧版との違いを教えて!

結論から言うと、これから購入する場合は最新版がおすすめです。

旧版との大きな違いは、最新の出題傾向を反映した30問の新しい模試が追加されている点と、本文が2色刷りになり音声ダウンロードにも対応した点です。

ただ、基本的な問題や文法の解説内容はほとんど同じなので、もし旧版を持っている、または安く手に入る場合は、無理に最新版を買い直す必要はありません。

Q3. 音声はどうやってダウンロードするのですか?

『でる1000』の学習で使う音声は、2つの方法で無料でダウンロード可能です。

1つ目は、出版元アスクの公式サイトにアクセスし、テキストの案内に記載されたページから直接ファイルをDLする方法です。

もう1つのオススメは、公式アプリ「abceed」を利用する方法で、購入した教材の音声をスマホで一括管理できます。

このアプリを使えば、移動時間などを活用した復習トレーニングが非常に効率的になり、スコアアップに繋がります。

自分の学習スタイルに合わせて使いやすい方法を選んでください。

『でる1000』の次にやること【目標スコア別ロードマップ】

目標730点:Part7(長文読解)の対策を本格的に強化する

『でる1000』でPart5の文法基礎を固めたら、目標スコア730点突破の鍵はPart7の長文読解対策です。

このパートは文法知識だけでは時間が足りなくなり、英文を速く正確に読むトレーニングが必要です。

おすすめの勉強法は、TOEIC公式問題集を使い、時間を意識して問題を解く実践演習を繰り返すことです。

解説を読み込み、なぜその答えになるのか根拠を理解することで、リーディングスコアは着実にアップするでしょう。

目標860点:『990点特急』シリーズでより高度な問題に慣れる

目標スコア860点以上を目指す高いレベルの学習者には、『990点特急』シリーズがおすすめです。

この教材は『でる1000』よりさらに難しい問題が多く、TOEICテスト本番の難問対策に特化しています。

ハイスコア取得に不可欠な、高度な文法知識や語彙力が問われる良問で実践的な演習を重ねることが可能です。

リーディングパートで時間内に問題を解ききるための英語力をこの1冊で固め、目標点数達成を確実にしましょう。

総仕上げ:最後は必ず『公式問題集』で本番さながらのシミュレーションを

『でる1000』などで文法や単語の学習を終えたら、総仕上げとして必ずTOEIC公式問題集を解いてください。

本番のテストと全く同じ形式・レベルの模試が体験できる唯一の教材だからです。

試験と同じ時間配分でリスニングからリーディングまで全ての問題に取り組むことで、現在の実力と苦手なパートを正確に把握できます。

この実践演習と徹底した復習が、目標スコア達成に向けた最後の重要な対策となります。

【独学に限界を感じたら】英語コーチングという選択肢も

参考書を使った独学でスコアが伸び悩んだり、自分の苦手が分からず挫折しそうな場合にオススメなのが、「英語コーチング」サービスです。

専門の講師があなたの現在のレベルや目標スコアを把握し、最短で点数をアップさせるための学習プランを徹底的に管理してくれます。

効率的な勉強方法の指導はもちろん、学習を続けるためのモチベーション維持もサポートしてくれるため、一人でのTOEIC対策に不安を感じる場合に最適な選択肢です。

いまは様々な特徴があるコーチングサービスがあります。

まずは無料カウンセリングを受け、自分にあったものを探すのがよいでしょう。

まとめ

今回の記事ではTOEIC対策教材『でる1000』について、初心者には難しい理由と正しい使い方を解説しました。

自分のレベルを把握せず、いきなり難易度の高い問題に挑戦しても、挫折するだけでスコアアップには繋がりません。

まずは『文法特急』など自分に合った教材で英語の基礎を固め、正しい学習方法を理解した上で『でる1000』の演習に進むのがおすすめです。

効率の良い勉強で、目標点数の達成を目指してください。

  • この記事を書いた人

しん

英語学習カウンセラー。社会人になってゼロから英語を学び直した人。TOEIC 920点。カナダで約4年間で働いた経験あり。実際の体験から、初心者の方向けの勉強法、オンライン英会話に関するお役立ち情報を発信中。

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