
大阪市には数多くのインターナショナルスクールがあり、英語教育や国際的な環境を重視する家庭から注目を集めています。
とはいえ「どの学校を選べばいいの?」「学費はどれくらいかかる?」「日本の大学進学に不利にならない?」といった疑問や不安を持つ方も多いのではないでしょうか。
本記事では、大阪市でおすすめのインターナショナルスクールを9校紹介するとともに、学校の選び方のポイントや実際によくある質問についても詳しく解説します。
各スクールの特徴や学費の目安、通学エリアや教育カリキュラムの違いを比較しながら、自分やお子さまに合った学校選びの参考にしていただける内容になっています。
大阪市でおすすめのインターナショナルスクール9選

大阪市には数多くのインターナショナルスクールがあり、それぞれ教育方針やカリキュラム、学費、通学環境が異なります。
ここでは特に評判の高い9校をピックアップし、それぞれの特徴や魅力を紹介します。
英語教育の充実度や進学実績、学校の雰囲気などを比較しながら、自分やお子さまに合ったインターナショナルスクール選びの参考にしてください。
ワンワールドインターナショナルスクール大阪

(画像出典:ワンワールドインターナショナルスクール大阪公式サイト)
ワンワールド・インターナショナルスクール(OWIS)は、シンガポール発の国際バカロレア(IB)一貫校グループとしてアジア各地に展開し、日本では2023年に大阪校、2025年9月にはOWISつくば校が開講しました。
幼児から高校まで探究型教育を一貫して提供し、OWIS大阪校はすでにIB PYPの候補校となっており、今後MYPやDPの導入を視野に入れています。
保護者向けには成長記録を共有できるプラットフォームやコミュニティ組織があり、家庭との連携を重視しています。
探究型の学習を重視し、知識の暗記にとどまらず、自ら考え、議論し、行動する力を育むことを教育理念の中心に据えています。
幼稚園から中等部まで幅広い年齢層を対象とし、英語をベースにした国際的なカリキュラムを提供。
多文化環境の中で、自然に英語力と国際感覚を身につけることができます。
少人数制クラスを採用し、一人ひとりの進度や興味に合わせた丁寧なサポートが可能です。
専任教師が子どもの個性を尊重しながら指導するため、安心して通わせられる環境が整っています。
OWIS大阪校は屋上プールやITラボなど充実した施設を備え、都市部にありながら先進的な教育体験を提供しています。
OWISつくば校は学園都市の特性を活かし、自然環境と研究都市の刺激を組み合わせた体験型学習の場を提供しています。
また、英語力に不安のある生徒には「AEP(アカデミック英語準備プログラム)」を通じて支援が行われ、通常授業へのスムーズな移行が可能。
国内にいながらIB探究型教育と国際的な学びを体験できる点が大きな魅力で、海外進学を目指す家庭や多文化教育を求める家庭にとって魅力的なインターナショナルスクールです。
学校名 | ワンワールドインターナショナルスクール大阪 |
概要 | 大阪市に位置する国際バカロレア(IB)認定校。幼稚園〜中等部まで幅広く対応。探究型学習を通じて国際的な視野を育成。 |
カリキュラム | 国際バカロレア(IB)のPYP・MYPを導入。英語ベースで、思考力・表現力を重視。 |
学費の目安 | 年間授業料は約150〜200万円前後(学年によって異なる)。入学金・施設費別途。 |
立地・アクセス | 大阪市内の利便性の高いエリアに位置。最寄駅から徒歩圏内で通学しやすい。 |
特徴・魅力 | 少人数制、英語サポート体制充実、多文化環境、海外大学進学実績あり |
公式サイト | https://owis.org/jp/ja/ |
大阪YMCAインターナショナルスクール

(画像出典:大阪YMCAインターナショナルスクール)
大阪YMCAインターナショナルスクールは、70年以上の歴史を持つ伝統的なインターナショナルスクールで、世界40カ国以上から集まる生徒が在籍する多文化環境が魅力です。
アメリカ式カリキュラムをベースにしながらも、日本文化の理解を重視しており、国際的な感覚と日本社会での適応力を同時に育てられる教育を行っています。
幼稚園から高校課程まで一貫教育が可能で、進学実績も豊富。
卒業生は国内外の大学へ進学しており、将来の選択肢を大きく広げることができます。
また、学習支援プログラム(EAL)を設け、英語が母語でない子どもへのサポートも充実。
校内イベントやボランティア活動も活発で、学業だけでなく人間性の成長を重視した教育が受けられます。
学校名 | 大阪YMCAインターナショナルスクール |
概要 | 大阪市中心部に位置する歴史あるインターナショナルスクール。幼稚園〜高校課程まで一貫教育を提供。 |
カリキュラム | アメリカ式カリキュラムをベースに、日本文化教育も重視。EALプログラムで英語サポートあり。 |
学費の目安 | 年間授業料は約120〜180万円前後(学年により異なる)。入学金・諸経費が別途必要。 |
立地・アクセス | 大阪市中心部、公共交通機関での通学が便利。最寄駅から徒歩圏内。 |
特徴・魅力 | 70年以上の歴史、多文化環境、卒業生の国内外大学進学実績、英語初心者への手厚いサポート。 |
公式サイト | https://oyis.org/ja/ |
関西国際学園

(画像出典:関西国際学園)
関西国際学園は、大阪市を拠点に幼稚園から高校課程まで一貫した教育を提供するインターナショナルスクールです。
国際バカロレア(IB)プログラムを導入しており、グローバルな視野と探究心を育てるカリキュラムが特徴です。
同時に日本語教育にも力を入れているため、英語だけでなく日本語の学習もバランスよく取り組める点が魅力です。
少人数制のクラスで、生徒一人ひとりに目が届く丁寧な指導を実現。
国際的な環境の中で異文化理解を深めながら、主体性や批判的思考力を養うことができます。
卒業生は国内外の大学へ進学しており、日本の教育システムとの接続もスムーズです。
国際感覚を身につけつつ、日本語力も維持したいと考える家庭に特におすすめのスクールです。
学校名 | 関西国際学園 |
概要 | 大阪市に拠点を置き、幼稚園から高校課程まで一貫教育を行うインターナショナルスクール。国際的な視野と日本文化理解を両立。 |
カリキュラム | 国際バカロレア(IB)プログラムに対応しつつ、日本語教育も重視。バイリンガル教育に力を入れている。 |
学費の目安 | 年間授業料は約130〜190万円前後(学年により変動)。入学金・施設費が別途必要。 |
立地・アクセス | 大阪市内の主要エリアに位置し、公共交通機関で通学可能。 |
特徴・魅力 | バイリンガル教育、IB認定プログラム、国内外大学への進学実績、少人数制教育。 |
公式サイト | https://www.kansai-intlschool.jp/ |
梅田インターナショナルスクール

(画像出典:梅田インターナショナルスクール)
梅田インターナショナルスクールは、大阪市北区・梅田エリアに位置する都市型インターナショナルスクールです。
幼児から小学生を中心に、国際教育とバイリンガル教育を組み合わせた独自のプログラムを展開しています。
アメリカ式カリキュラムをベースに探究型学習を取り入れ、英語力だけでなく、主体性や創造性を育む教育が特徴です。
また、日本語教育クラスも併設されており、英語だけでなく日本語の学習もしっかりサポート。
将来、日本の学校や大学に進学する際にも対応できる柔軟さを持っています。
少人数制のクラス運営を基本としており、教師が一人ひとりの個性や学習進度に合わせたきめ細やかな指導を実現。
さらに、梅田駅から徒歩圏内という立地の良さも大きな魅力で、都市部でアクセスしやすい点から共働き世帯にも選ばれています。
国際的な学びを重視しつつ、日本語教育との両立を求める家庭に特におすすめできるインターナショナルスクールです。
学校名 | 梅田インターナショナルスクール |
概要 | 大阪市北区・梅田エリアに位置する都市型インターナショナルスクール。幼児から小学生を中心に国際教育を提供。 |
カリキュラム | アメリカ式カリキュラムをベースに、探究型学習と英語教育を重視。日本語教育クラスも併設。 |
学費の目安 | 年間授業料は約110〜160万円前後。入学金・教材費などが別途必要。 |
立地・アクセス | 梅田駅から徒歩圏内にあり、都市部からの通学に便利。 |
特徴・魅力 | 都市型の少人数制スクール、多文化環境、英語初心者にも対応、日本語・英語両方のバランス教育。 |
公式サイト | https://www.umeda-international-school.com/ |
ABROAD INTERNATIONAL SCHOOL

(画像出典:ABROAD INTERNATIONAL SCHOOL)
ABROAD INTERNATIONAL SCHOOLは、大阪市内にキャンパスを構えるインターナショナルスクールで、幼児から高校相当まで一貫した国際教育を提供しています。
国際バカロレア(IB)カリキュラム(認定範囲は学年・年度により異なるため要確認)をベースに、探究型学習を通じて主体性や批判的思考の育成を重視しています。
授業は英語を基盤に行われ、多文化環境のなかで国際感覚を養いやすい点が特徴です。
また、国内外の大学進学を視野に入れた教育を行っており、卒業後は海外大学を目指す生徒だけでなく、日本の大学へ進学する生徒も多数います。
少人数制クラスで一人ひとりに合わせた学習サポートが行われる点も安心材料です。
学校名 | ABROAD INTERNATIONAL SCHOOL |
概要 | 大阪市内にキャンパスを構えるインターナショナルスクール。幼児教育から小中高まで一貫した国際教育を提供。 |
カリキュラム | 国際バカロレア(IB)カリキュラムを導入。英語を基盤に、探究学習や多文化理解を重視。 |
学費の目安 | 年間授業料は約130〜200万円前後。入学金・施設利用料が別途必要。 |
立地・アクセス | 大阪市内の主要駅からアクセス可能。公共交通機関で通いやすい立地。 |
特徴・魅力 | IB認定校、探究型学習、国際色豊かな環境、国内外大学進学実績あり。 |
公式サイト | https://abroadschools.jp/osaka/ |
関西学院 大阪インターナショナルスクール

(画像出典:関西学院 大阪インターナショナルスクール)
関西学院 大阪インターナショナルスクールは、関西学院大学との提携により設立されたインターナショナルスクールで、幼稚園から高校課程まで一貫した教育を提供しています。
国際バカロレア(IB)プログラムを導入し、英語を基盤に幅広い科目を学ぶことで、思考力や表現力、問題解決力を育成します。
多国籍な生徒が集う環境で、日常的に国際交流が行われる点も大きな魅力です。
また、卒業生の進学実績は国内外ともに豊富で、海外の有名大学だけでなく、日本の難関大学へ進学する生徒も多くいます。
関西学院大学との教育的連携により、進学面や学習サポートも手厚く、将来のキャリアの幅を広げる環境が整っています。
学校名 | 関西学院 大阪インターナショナルスクール |
概要 | 関西学院大学と提携し、大阪市に設立されたインターナショナルスクール。幼稚園から高校課程まで一貫教育を提供。 |
カリキュラム | 国際バカロレア(IB)プログラムを中心に、英語を基盤とした国際教育を実施。幅広い科目選択と探究型学習を導入。 |
学費の目安 | 年間授業料は約150〜220万円前後(学年により異なる)。入学金や施設費が別途必要。 |
立地・アクセス | 大阪市中心部に位置し、公共交通機関でのアクセスが良好。 |
特徴・魅力 | 関西学院大学との連携、IB認定校、多国籍な学習環境、卒業生の国内外大学進学実績多数。 |
公式サイト | https://ef.kwansei.ac.jp/encyclopedia/detail/r_history_008510.html |
フォレストインターナショナルスクール

(画像出典:フォレストインターナショナルスクール)
フォレストインターナショナルスクールは、大阪市内で自然との共生を重視した教育を行うユニークなインターナショナルスクールです。
幼児から小学生を対象に、アメリカ式カリキュラムをベースとしながら探究型学習を導入し、自然体験を通じて学ぶ独自のプログラムを展開しています。
緑豊かな環境に位置するため、教室内だけでなく屋外活動を通じた学びが充実しているのも特徴です。
少人数制クラスで、子ども一人ひとりに合わせたきめ細やかな指導を行い、自主性や協調性を育む教育を実現。
英語力の向上とともに、自然体験を重視する家庭におすすめのスクールです。
学校名 | フォレストインターナショナルスクール |
概要 | 自然との共生を重視した教育を行う大阪市のインターナショナルスクール。幼児から小学生を対象に国際的な教育を提供。 |
カリキュラム | アメリカ式カリキュラムをベースにしつつ、探究型学習と自然体験教育を組み合わせた独自プログラム。 |
学費の目安 | 年間授業料は約100〜150万円前後。入学金・教材費・アクティビティ費用が別途必要。 |
立地・アクセス | 大阪市郊外の緑豊かな環境に位置し、自然体験活動がしやすい立地。 |
特徴・魅力 | 自然教育と国際教育の融合、少人数制クラス、子どもの自主性を育むカリキュラム。 |
公式サイト | https://growing-forest.com/ |
GCCkidsインターナショナルスクール

(画像出典:GCCkidsインターナショナルスクール)
GCCkidsインターナショナルスクールは、大阪市内で幼児から小学生を対象としたアットホームな環境が魅力のインターナショナルスクールです。
アメリカ式カリキュラムを基盤に英語イマージョン教育を実施し、自然に英語を身につけながら探究型学習やコミュニケーション能力の向上を目指します。
少人数制クラスを採用しているため、教師が子ども一人ひとりの理解度や個性に寄り添った指導が可能です。
さらに、多文化交流イベントも積極的に行われており、異文化理解や協調性を育む場としても充実しています。
英語初心者への対応も整っているため、初めてインターナショナルスクールを検討する家庭にも安心して選べるスクールです。
学校名 | GCCkidsインターナショナルスクール |
概要 | 大阪市内で幼児から小学生を対象にしたインターナショナルスクール。アットホームな環境で国際教育を提供。 |
カリキュラム | アメリカ式カリキュラムをベースに英語イマージョン教育を実施。探究型学習とコミュニケーション能力の育成を重視。 |
学費の目安 | 年間授業料は約90〜140万円前後。入学金・教材費・アクティビティ費用が別途必要。 |
立地・アクセス | 大阪市内の住宅街に位置し、地域に根ざしたスクール運営。公共交通機関からも通いやすい立地。 |
特徴・魅力 | アットホームな雰囲気、少人数制クラス、英語初心者への対応、多文化交流イベントが充実。 |
公式サイト | https://gcckids.jp/ |
Bloomingインターナショナルスクール

(画像出典:Bloomingインターナショナルスクール)
Bloomingインターナショナルスクールは、大阪市内で幼児から小学生を対象に国際教育を行うインターナショナルスクールです。
英語教育だけでなく、人間形成や情操教育を重視したプログラムを提供しており、学力とともに豊かな人間性を育むことを目指しています。
カリキュラムはアメリカ式をベースにしつつ、英語イマージョン教育や探究型学習を組み合わせ、自然に英語力を伸ばしながら主体性や創造性を養える点が特徴です。
少人数制のアットホームな環境で、英語初心者の子どもにも安心して学べるサポート体制を整えています。
さらに、学校行事やイベント活動も盛んで、多様な経験を通じて協調性や国際感覚を身につけることができます。
学校名 | Bloomingインターナショナルスクール |
概要 | 大阪市内にある幼児から小学生を対象としたインターナショナルスクール。英語教育と人間形成を重視した教育方針を掲げている。 |
カリキュラム | アメリカ式カリキュラムを基本としつつ、英語イマージョン教育と探究型学習を組み合わせたプログラム。 |
学費の目安 | 年間授業料は約100〜150万円前後。入学金や教材費が別途必要。 |
立地・アクセス | 大阪市内の住宅街に位置し、公共交通機関での通学が可能。 |
特徴・魅力 | アットホームな雰囲気、少人数制教育、英語初心者への手厚いサポート、情操教育やイベント活動も充実。 |
公式サイト | https://www.brainglish-intlschool.com/ |
インターナショナルスクールの選び方

大阪市にはさまざまなインターナショナルスクールがあり、教育方針やカリキュラム、学費や立地も学校ごとに大きく異なります。
初めて検討するご家庭にとって「何を基準に選べばよいのか?」と迷うことも多いでしょう。
ここでは、インターナショナルスクールを選ぶ際に重視すべきポイントを7つに整理しました。
カリキュラムの違いや学費の目安、卒業後の進路まで把握しておくことで、お子さまに合った学校選びができるようになります。
カリキュラム
インターナショナルスクールの最大の違いは、採用しているカリキュラムにあります。
代表的なものは国際バカロレア(IB)、アメリカ式、英国式、日本式併用の4タイプです。
IBは探究型学習を重視し、海外大学進学にも強みがあります。
アメリカ式はリベラルアーツ型で幅広い学びを得やすく、英国式は体系的な学習と厳格な評価基準が特徴です。
日本式併用校では日本の教育課程も学べるため、日本の大学進学を視野に入れる家庭には安心材料となります。
学費・コスト
学費は学校選びにおいて大きな要素です。
大阪市のインターナショナルスクールでは、年間授業料が100〜220万円程度と幅があります。
これに加え、入学金や施設費、教材費、スクールバス代などもかかるため、初年度はさらに高額になるケースが多いです。
家庭の教育予算に応じて無理のない範囲を見極めることが重要です。
また、奨学金制度や兄弟割引を設けている学校もあるため、事前に確認しておくと安心です。
立地と通学手段
毎日の通学負担は学校生活の質に直結します。
大阪市のインターナショナルスクールは、梅田や中心部に近い都市型校と、郊外にあり自然環境を重視した校風の学校に分かれます。
公共交通機関でのアクセスの良さやスクールバスの有無は、共働き世帯にとって大きなポイントです。
通学時間が長すぎると子どもの負担になるため、学習効率や生活リズムも考慮して選ぶ必要があります。
英語サポート・EALの有無
英語が母語でない子どもの場合、英語習熟度に応じたサポートが不可欠です。
多くの学校ではEAL(English as an Additional Language)プログラムを用意し、段階的に授業についていけるよう配慮しています。
入学時に英語力が十分でなくても安心できるかどうか、具体的な支援体制を確認することが大切です。
卒業後の進路
卒業後の進路は、学校選びのゴールに直結します。
海外大学を目指すならIBや英国式のカリキュラムが有利ですが、日本の大学進学を視野に入れる場合は、日本語教育や国内入試への対応力も重視すべきです。
実際の卒業生の進学実績を確認することで、その学校がどの進路に強いかが見えてきます。
校則や学校生活の雰囲気
校則の厳しさや学校生活の雰囲気も、子どもの適性に合うかどうかを見極める材料となります。
制服の有無、スマートフォンの使用ルール、行事や課外活動の充実度など、学校ごとの特色が現れる部分です。
説明会や体験入学で実際の雰囲気を知ることが、後悔のない学校選びにつながります。
保護者コミュニティ・学校文化
インターナショナルスクールは、保護者のコミュニティや学校文化も選択の大きな要因になります。
活発に交流できる環境は、子どもだけでなく家庭全体にとってもメリットがあります。
学校がどのような価値観を大切にしているのか、保護者同士の雰囲気はどうか、といった点を意識して確認すると良いでしょう。
インターナショナルスクールに関するよくある質問

インターナショナルスクールを検討しているご家庭からは、「公立校との併用はできるの?」「日本の大学進学に不利にならない?」といった具体的な不安の声が多く寄せられます。
ここでは、大阪市でインターナショナルスクールを検討する際によくある質問を取り上げ、分かりやすく解説します。
事前に理解しておくことで、学校選びの不安を軽減し、より納得感のある選択ができるでしょう。
ダブルスクール(公立小学校との併用)は可能?
インターナショナルスクールは学校教育法上の「一条校」に該当しない場合が多く、就学や出席の扱いは自治体・在籍校(校長)判断に依存します。
公立校に学籍を置きつつインターに通う形態については、教育委員会・在籍校・志望校へ事前に確認し、出席扱い・成績・書類上の取り扱いを必ずすり合わせてください。
日本の大学進学に不利になることはある?
インターナショナルスクールを卒業しても、日本の大学進学は十分可能です。
ただし、入試形態によっては日本語力や学習指導要領に基づく履修が不足している場合があり、補習や塾を併用するケースもあります。
国際バカロレア(IB)ディプロマを取得すれば海外大学への進学に有利ですが、日本のAO入試や帰国子女枠も活用できます。
志望進路に応じて、日本語教育のサポートがある学校を選ぶと安心です。
英語が苦手でも入学できる?授業についていける?
英語初心者の入学を受け入れている学校も多く、EAL(English as an Additional Language)プログラムで段階的にサポートしてくれる体制があります。
低学年であれば吸収が早いため、入学時に英語力が不十分でも安心して通えるケースが多いです。
ただし、高学年からの入学では授業についていくのに努力が必要な場合もあるため、入学前に学校のサポート体制を確認しておきましょう。
学区外からの通学はできる?引っ越しは必要?
インターナショナルスクールは公立学校と異なり、学区制の制限はありません。
大阪市外や近隣府県から通学する生徒も多く、スクールバスや公共交通機関を利用して通うことが可能です。
ただし、通学時間が長すぎると子どもの負担になるため、アクセスのしやすさは学校選びの大切なポイントです。
どのタイミングから通わせるのがベスト?(小学校・中学校・高校)
もっともスムーズに英語環境に適応できるのは幼児期から小学校低学年ですが、中学や高校から通う生徒もいます。
進学時期が遅い場合は、英語力や学習習慣を身につけるためのサポートが不可欠です。
将来の進学先や家庭の教育方針に合わせて、どの時期から通うのが最適かを検討するとよいでしょう。
在籍校としてはインターナショナルスクールと公立校どちらを書くべき?
履歴書や公的な書類では、学籍を置いている公立校の名前を書くのが原則です。
一方、進学や就職でインターナショナルスクールの実績をアピールする際には、通っていた学校名を記載することが一般的です。
状況によって書き分けが必要になるため、進学先や提出先の要件を必ず確認しておきましょう。
まとめ
大阪市にはさまざまなインターナショナルスクールがあり、それぞれ教育方針やカリキュラム、学費や立地が異なります。
学校ごとに特色はあるものの、大切なのは「家庭の教育方針」と「子どもの個性や将来像」に合う環境を選ぶことです。
選び方の基準としては、カリキュラムの方向性・学費の負担・通学の利便性・英語サポートの有無・卒業後の進路・学校生活の雰囲気・保護者コミュニティといった要素を総合的に検討することが重要です。
これらを事前に整理して優先順位を明確にしておけば、説明会や体験入学の際に判断しやすくなります。
また、インターナショナルスクールに関するよくある疑問(ダブルスクール、日本の大学進学への影響、英語力の必要性など)も、学校ごとに対応が異なるため、公式情報や教育委員会への確認を怠らないことが安心につながります。
インターナショナルスクール選びは、子どもの将来を大きく左右する大切な選択です。
焦らず情報を集め、家庭に合った最適な教育環境を見つけていきましょう。